元気なうちからの相続対策が、家族の絆を守る鍵
2025/08/04
元気なうちからの対策が、家族の絆を守る鍵
「うちは大丈夫」「まだ先の話」と考えている方もいるかもしれません。しかし、相続はいつ発生するかわからないものです。いざという時に、残された家族が「どうすればいいのだろう」と途方に暮れてしまったり、遺産分割を巡って感情的な対立が生じたりするケースは後を絶ちません。
特に、以下のような状況では、事前の対策がより一層重要になります。
- 相続人が複数いる場合: 兄弟姉妹間での意見の相違が生じやすい。
- 特定の相続人に多く財産を残したい場合: 法定相続分との兼ね合いでトラブルになりやすい。
- 事業を承継する予定の相続人がいる場合: 事業用資産の評価や分配が複雑になる。
- 再婚などで、前妻(夫)との間に子どもがいる場合: 相続関係が複雑化しやすい。
遺言書で「争族」を回避し、あなたの意思を明確に
相続対策の中でも、最も有効な手段の一つが遺言書の作成です。遺言書は、あなたの財産を誰に、どれだけ渡したいのかを明確に記すことができる唯一の法的な文書です。これにより、残された家族があなたの意思を尊重し、スムーズに遺産分割を進めることができます。
遺言書がない場合、原則として相続人全員で遺産分割協議を行い、全員の合意がなければ遺産を分けることができません。もし意見がまとまらなければ、調停や審判といった裁判手続きに移行することもあり、時間も費用も精神的な負担も大きくなります。
遺言書がもたらすメリット
- 明確な意思表示: あなたの希望する財産の分け方を相続人に正確に伝えられます。
- 争いの防止: 遺産分割を巡る家族間のトラブルや「争族」を未然に防ぎます。
- 特定の財産の承継: 特定の不動産や事業用資産を特定の相続人に確実に引き継がせることができます。
- 相続人以外への遺贈: お世話になった方や団体など、相続人以外へ財産を贈ることができます。
専門家への相談も選択肢の一つ
遺言書の作成にあたっては、形式不備で無効とならないよう、法的な要件を満たす必要があります。また、相続税対策や事業承継など、より複雑な状況に対応するためには、弁護士や司法書士、税理士といった専門家に相談することも非常に有効です。
専門家は、あなたの状況に合わせて最適な相続プランを提案し、法的な手続きをサポートしてくれます。
まとめ
相続は、家族にとって大切な財産だけでなく、家族の絆そのものに関わる問題です。元気なうちにしっかりと対策を講じることで、将来の不安を取り除き、残された家族が安心して暮らせるように準備することができます。
特に、遺言書は、あなたの想いを形にし、家族間の「争族」を防ぐための強力なツールとなります。後悔しないためにも、今日から相続について考えてみませんか?
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